シングルマザーや女性単独でも住宅ローンを組んでマイホームを購入する時代
より快適な暮らしを求め、また将来の事も考えて、住宅ローンを利用してマイホームの購入を検討する女性も増えています。
そこで、女性が住宅ローンを組む場合に、注意すべきことや住宅ローンの借入方法などを詳しく解説をします。
まずは住宅ローンの事前審査
そこで、物件を購入前に申込むことができる、金融機関の事前審査を利用することで、購入資金の不安を解消したうえで、物件を購入することができます。
年収
審査基準は年収に対して、無理な返済になっていないかチェックします。年収の額によって、借入可能額も変わります。
年収が高くても、他にローンの返済などがある場合は借りられる額も減額されます。単に年収の高い・低いだけではなく、他の借入や返済額、収入の安定性など、総合的なバランスで判断されます。
勤続年数
勤続年数については、同じ職場に1年~3年以上継続して勤務していることを基準とする金融機関がほとんどです。
転職して間もない状況では収入が安定せず、確実なローン返済に支障を来たす可能性があると見なされてしまい、現在の勤務先に満1年以上勤務していることが望ましいでしょう。
また同業種や同職種であっても、数ヶ月ごとに転職としているような場合は、収入も安定しないため、審査に通りにくくなる可能性が高くなるので注意が必要です。
雇用形態
正社員、契約社員、派遣社員、自営業などの雇用形態のうち、今後も安定した収入が入ると見なされるため、正社員は審査に通りやすいです。
契約社員や派遣社員、自営業の場合、後の収入が保証されていない、安定しないと見なされてしまい、審査が厳しくなることが多いので注意が必要です。
その他の借入状況
住宅ローンの返済比率に問題は無くても、車のローンやカードローンなど、他のローンや借入れがいくらあるのか、滞納したことなどはないか、ということも調べられ、既存の借入がある場合は、その返済も含めた比率で審査されます。
消費者金融を利用していたり、キャッシングの利用頻度が多い場合は、住宅ローンの審査に影響を及ぼします。既存借入の完済やカードの解約・退会が条件となる可能性が高くなります。また頻繁に滞納履歴がある場合、借入が難しくなる可能性がありますので注意が必要です。
女性向け住宅ローン
今では、「女性向け」の住宅ローンも増えてきました。優遇される条件も様々なタイプのものがあり、住宅ローンでも女性のライフスタイルに合わせた商品が多く販売されています。
ただし、優遇プランがあるのは事実ですが、他の金融機関にはもっとお得なプランもあるかもしれません。選択肢のひとつに入れるのはおすすめしますが、「女性向け」に絞らず他の住宅ローンとよく比較検討したほうがよいでしょう。
将来のことも意識しましょう
住宅ローンを組むときに最も注意をすることは、借り過ぎてしまわないことです。いままでシングルと思っていても、家族が増えたり、転職や転勤で引っ越したり、親が高齢になって実家に戻らなければならないなど、人生の転機が訪れたときに住宅ローンを借りていることが足かせになり身動きができなくなるかもしれません。
また老後の資金作りも住宅を購入する際に考えておきたいポイントです。夫婦ふたりの年金をあわせて暮らせたり、子供と支え合ったりできるファミリーとは違い、老後の生活は自分自身で負わなければなりません。
そのためにも毎月の返済が、手取り金額の25%以内に収まる金額を計算して、借入金額を決めてみてはいかがでしょうか。この割合は一人暮らしの人であれば、返済に余裕のある金額と推測されます。少し余裕をもってその分を老後のための資金や、繰り上げ償還をしたり、先々の負担を減らすようにしましょう。
ちょっと大きめの部屋が良い
登記上の床面積が50㎡以上の部屋であれば、税制上の優遇措置を受けることもできます。住宅ローン減税や不動産取得税、住宅取得のための贈与税非課税枠の適用を受けるのも、床面積50㎡以上が要件となります。
マンションの販売図面などに書かれている専有面積は、壁の中心からの面積であり、登記上の面積とは違います。
登記上面積は壁の内法面積を示しており、販売図面に書かれている面積より小さくなるので注意しましょう。
売ることや貸すことも想定しましょう
その場合、最寄りの駅から近ければ近いほど価格は下がりにくく、売りやすくなります。マンションを購入する場合に最も重視したいのが立地。できれば駅から徒歩5分以内のマンションを選びましょう。資産価値が目減りしづらい物件を見抜く力を養うことも大切です。
購入の前に賃貸なら「いくらで貸せるか?」周辺の相場を調べてみるのも一つの手ではないでしょうか。複数の路線が交わる駅、急行停車駅、始発駅が最寄りにある物件だと良いです。
女性が住宅ローンを組む時の注意点
【収入と予算の確認】
まず最初に自身の収入や予算をしっかりと確認しましょう。収入に対して返済可能な範囲内でのローンを検討することが大切です。
【信用スコアと信用履歴】
信用スコアと信用履歴は、ローン申請の際に重要な要因です。良好な信用スコアを維持し、過去の借入履歴や返済履歴を整理しておくことが大切です。
【金利と返済プランの比較】
異なる金融機関やローン商品の金利や返済プランを比較検討しましょう。長期的な視点での計画を立てることが重要です。
【頭金の用意】
頭金を用意することで、ローンの金額を減らすことができます。頭金を用意することで、月々の返済額が軽減される可能性があります。
【将来のライフプランの考慮】
結婚や出産、職場の変更など、将来のライフプランを考慮してローンの金額や返済プランを決定しましょう。将来の変化に備えて柔軟性を持った計画が重要です。
【保険の検討】
ローン返済保険や火災保険など、住宅ローンに関連する保険を検討することも重要です。万が一の事態に備えて適切な保険を選ぶことが必要です。
【専門家のアドバイスの受け取り】
不動産業界や金融業界の専門家からアドバイスを受けることもおすすめです。専門家の意見を聞くことで、より良い判断ができるかもしれません。
【契約書の内容の確認】
ローン契約書の細かな内容をよく理解し、納得した上で署名しましょう。不明点や疑問点があれば、遠慮せずに質問することが大切です。
まとめ
最近では、女性であっても住宅ローンの審査規準は男性と変わりませんが、産休や育休中だと住宅ローンの審査に通ることが難しくなるので注意が必要です。
自分にぴったりの住宅ローンを見つけるためには、複数の金融機関のプランを比較検討し、できる限り金利や諸費用の負担が軽い金融機関で借りることをおすすめします。
また専門家の意見を聞いてから選べば、回り道せずに見つけられるかもしれません。
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