相続した親の住まいは賃貸にする?それとも売却?
賃貸か売却か‥まずはライフプランをつくってみてはいかがですか?
相続で取得した親の住まいを今後どうするか、なかなか決められず悩んでいる人が少なくありません。自分達家族が住まない場合、賃貸に出すか売却するか、選択肢は二つ。決められないまま何年も空き家のままになると、家は傷んでしまいます。
とりあえず賃貸に出してしまう人も少なくないようです。ここで考えてみてください!賃貸に出せば賃料は入りますが、賃借人の家の使い方が気になったり、維持のするための費用が意外にかさんだりするため、気苦労も伴います。
人生の節目を視野に入れて考える
おすすめすることは、賃貸と売却のどちらかを選択する前にライフプランをつくってみることです。今後の人生の節目を視野に入れながら選択をしたいものです。
自分たち家族の5年後、10年後の暮らしをイメージ
ライフプランとは人生設計図です。つくってみると5年後、10年後の暮らしをイメージすることができます。将来の自分や家族の姿(お子さん型の成長)がより具体的に見えてきます。
そこから逆算して今の時点で何をどう決めて、どう実行しておけばよいのかを整理整頓することができます。
ライフプランに、家族それぞれのイベントイを記入してみてください
ライフプランは横軸に西暦と自分や家族の年齢を書き入れます。基本的なイメージとしては、子どもの学齢期や自分の退職時期など、人生の節目やイベントを記入してみます。
自分や家族のイベントを記入したら、次は懸案事項として物件の今後の計画を書き入れてみましょう。
賃貸に出すなら、メンテナンス計画も一緒に立てることが必須!
たとえば、賃貸に出すという計画を想定して、ライフプランに予定を書き込んでみてください。賃貸に出しても屋根や外壁のメンテナンスは必要です。
給湯器など設備器機交換は的的に点検、交換も必要になります。それぞれの内容やおよその時期を記入してみてください。いつまで賃貸物件として活用できそうか、見込みをつけておきましょう。
いずれ自分が住むつもりなら、その時期を明確にすること
自分がいずれ住むかもしれないと、漠然と考えている人も少なくありません。
ライフプランで、自分が住むならその時期はいつなのか、仮に特定してみましょう。そのとき家族の皆さん方ははどのようになっているでしょうか。?
「定期借家」契約なら、期間を決めて貸すことができる
自分が住むまでの期間を賃貸に出すなら、定期借家契約で貸すのがおすすめです。普通借家契約だと、借りている人の住む権利が強いため、退去してもらうのがなかなか容易ではありません。
定期借家の契約なら、期間を決めて貸すことができます。契約期間が満了すると同時に賃貸人に家を明け渡してもらうことができます。
「とりあえず賃貸」より、売却が望ましい
賃貸に出している期間、年数とともに売却価格は下がっていく場合があります。「とりあえず賃貸に出す」ほうが有利という明確な考えや理由がないなら、売却することをお薦めいたします。
賃貸に出したのちに売却する必要が出た場合、こちらの都合で賃貸人に出てもらうことは困難だからです。賃貸人がいるまま売却するとなると不動産業者にしか売却できず、売却価格は大幅に下がるとお考えください。
ライフプランで5年後、10年後、15年後と将来の家族の変化を見ていくと、賃貸か売却かという問題だけでなく、将来の夢や人生設計も描きやすくなります。ぜひ、つくってみてはいかがでしょうか。
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