株式会社スプラッシュ
2016年12月25日
ブログ
ノロウイルス(感染性胃腸炎)流行警報基準を超えています
感染性胃腸炎の都内の患者報告数が、流行警報基準を超えています。
例年、11月から2月にかけての時期は感染性胃腸炎の発生が最も多くなる時期であり、今後の流行拡大に注意が必要です。一人ひとりが手洗い等を徹底し、感染予防に努めましょう。高齢者や乳幼児の施設においては十分な感染防止対策をとりましょう。※注釈:流行警報基準とは感染症発生動向調査における定点医療機関から保健所への報告において、定点当たり患者報告数が20人/週を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合には、広域的に流行が発生・継続しているとして、警報を発しています。
症状
ノロウイルスによる胃腸炎の症状として、悪心、おう吐、下痢、腹痛、発熱等があります。 特に、高齢者は、誤えん(嘔吐物が気管に入る)による肺炎を起こすことがあるため、体調の変化に注意しましょう。
感染経路
潜伏期間は1から2日程度です。感染は主に、次のような感染経路があります。
- 感染者のおう吐物やふん便から、人の手や器具(ドアノブなど)を介してウイルスが口に入った場合
- 感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べた場合
- 感染した人のおう吐物やふん便が乾燥して、細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを取り込んだ(吸い込んだ)場合
- ノロウイルスを内蔵に取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を、生で又は不十分な加熱処理で食べた場合
感染予防のポイント
手洗いをきちんとする。排便後、調理や食事の前には、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
- おう吐物やふん便は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)を使用し、適切に処理しましょう。
- おう吐物やふん便を処理する際は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
- カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう(中心温度85から90℃で90秒間以上の加熱が必要です。
ノロウイルスの治療
特別な治療方法はなく、つらい症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。乳幼児、高齢者では下痢や嘔吐による脱水症状を生じることがありますので、早めに医療機関を受診することが大切です。おう吐の症状がおさまったら、少しずつ水分を補給し、安静に務め、回復期には消化しやすい食事をとるように心がけましょう。
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