階段が狭い!降りる時に転ばない?
西東京市内で販売中の新築戸建。「うん、ちょっと納まりが悪くない?」~以前から気になって今朝ほど現場の様子を確認してきました。モルタル下地、タイルを貼る前の状態を見て「これ、降りる時に転ばないか?」と感じました。
ちょっと急すぎない
道路より約75センチの高さを4段で上げるのはちょっとキツイかなぁ~特に降りる時のことを考えると少し不安な高さです。手摺をつけても小さなお子さんがいらっしゃるご家庭には少し不安に感じるかも‥。
奥行きが狭すぎませんか?
想像してみてください!「手ぶらの状態ではなくレジ袋を持っている」、「雨の日に傘を差している」‥奥行き1mは欲しいところ。
理想の階段のサイズは
玄関アプローチの階段は、室内階段に比べると『踏面(ふみづら)・蹴上(けあげ)』に余裕のある寸法が欲しい場所です。その理由は『靴』を履いているからです。踏面300mm(30cm)以上・蹴上 150mm(15cm)以下になるほど、使い勝手の良い緩やかな階段となります。反面、緩やかな階段は平面的に面積を使います。ゆえに敷地とのバランスを考えることが大切なのです。
なんでこのような玄関になるのだろう?
少しでも建物のプランを強くする(大きくする)こと
この建物が建つ敷地は74,85㎡です。第1種低層住居専用地域、建蔽率50%、容積率100%の制限で設計されたプランは74,10㎡。敷地の高低差を考慮せずプランの大きさを優先したがゆえと想像します。でも危ない?~特に上がるより降りる時が心配です。ちなみにカースペースの有効幅2,2M。普通車を停めることが出来ますが乗り降りがキツイ幅です。奥の壁面には給湯器が付けられているので尚の事。
100点満点の設計は難しい
限られた敷地で使い勝手の良い間取りが理想ですが、この玄関は微妙と言わざるを得ません。物件の良いところ、そうでないところ、両方を確りと説明するのがプロとして役割と考えます。
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