両手仲介・囲い込みの実態
宅地建物取引業法では、不動産仲介会社が依頼を受けた物件の売却および購入で成約した場合、その不動産
仲介会社は売主及び買主双方から仲介手数料を受領することを認めています。不動産仲介会社が売却依頼を
受け、他の不動産仲介会社から紹介された買主にて売却の成約、仲介手数料は売主からのみとなります。
一方、自ら買主を見つけた場合は、売主、買主双方から仲介手数料を受領することが出来るのです。
これを両手仲介と言います。
一つの成約で収益が2倍になるため、不動産仲介会社にとっては非常に魅力的にになるわけです。
そのために不動産仲介会社の中には、両手仲介を目指して自社のみで成立させる事にこだわるのです。
物件情報を他の会社に公開しない!
物件情報そのものをレインズに登録しない!
登録しても他社からの問い合わせには「お話しが入っています」と言い、取扱をさせない!
売主や買主を無視し、自社の利益のみを追求する囲い込み行為は断じて許せません。
レインズを運営する不動産流通機構は形骸化している実態を憂慮し、平成25年10月よりレインズ利用規定の
一部を改正し、商談中や図面製作中といった理由で他の不動産仲介会社の販売活動を阻害する行為をしては
ならないと規定しました。
それでも両手仲介にこだわる不動産仲介会社があとを絶ちません。
最近多いケースでは『担当者でないと詳細は分かりません』と言われます。
何度電話しても担当者に繋がらず、折り返しの電話をお願いしても連絡はくれず、やっと担当者と話せた時は
『契約予定です』と言われる始末。でも確りレインズは登録されているままの状態~自社のみで成約するといった
業法違反とも考えられる営業行為です。何回もクレームを付けても埒が明ず、管轄する本社のカスタマーサービ
スにもクレームを付けましたがのらりくらりと糠に釘状態でした。
宅地建物取引業法で両手仲介が禁止されるまでイタチごっこは続きそうなのが実態です。
関連した記事を読む
- 2024/11/17
- 2024/11/16
- 2024/10/23
- 2024/10/13