取り纏め依頼書とは?安易な買取金額に要注意!
先程お見えになられたお客様の相談事は「取り纏め依頼書」について。
売りに出された土地に対して契約直前に“金額変更”を求められたのですが。これは一体どういうことなのですか?
月末に契約予定なのに「価格を下げてください!」と言われたのですが。これ、おかしいですよね。
よくよくお話を伺うと・・・
「知り合いの不動産会社に土地の売却を依頼したところ、数日後にさる分譲住宅を手掛ける会社が購入したいと意思表示をされ、少し安いかな?と思うものの、1月20日には全額支払ってくれるというので、月末に契約する予定でした。ところが午前中に不動産会社担当から電話があり、社内稟議で価格を引き下げるよう指示がでたので、契約金額が変更になります。120万円下がりますのでよろしくお願いいたします」
はぁ?これっておかしいですよね?
そして見せていただいたのが「取り纏め依頼書」確かに有名な会社さんのものです。
「分譲住宅を手掛ける、ましてや、こんな有名な会社なのに。これはおかしいですよね。一旦この金額で買うといったものを引っくり返すなんてあるのですか?」
かなりご立腹の様子です。
取り纏め依頼書には何の意味もありません
「でも、ここに金額も、手付金も、引渡し日も書かれているんですよ。ましてや会社名も・・・ちゃんと印鑑も押してあるのにですか!」
『この取り纏め依頼書は担当者ベースで書いているもので、単なる購入したいな~的なフォーマットと理解したほうがいいと思います』
「エッ、担当者が勝手に書いただけのもの?!」
『勝手にとは言いませんが、恐らく各種調査をし、過去の成約事例などを調べて意思表示をしているのでしょう。この書面を提出し、売主さんが本当に売ってくれると分かってから稟議を出すと思いますが』
では言われるまま値段を下げないとダメなのですか?
『それは違います。ご主人さんが納得されないのなら断ればいいんです』
「でも不動産会社からお願いしますと言われたのですが」
『ご主人さんは金額に納得しているのですか?』
「いいえ、一度約束したものを反故にされたことに腹が立つのです』
『そうですよね。確かに大切な不動産のご売却、少し乱暴なやり方ですね。そのやり方に腹立っているのでしょう。生意気ですがお気持ちはわかります』
「では、どうすればいいんでしょうか」
ちょっと間を空けられてはいかがですか?
『そうですねぇ少し時間を空けられてはいかがですか?有名な分譲住宅会社だからといって“ハイ”そうですかと言われるままに事を進めなくてもいいのではないでしょうか?ちょっとお考えになられることをオススメしますよ』
「・・・・・そうですよね」
『後悔するようなことは避けましょう。土地一升、金一升、お金が絡むことなので』
「今は名前は言いませんが、後でまた相談にのってくれますか?」
『どうぞお越しください。わたしは無理強いしない人間ですから(笑)』
仕入れ担当者のレベルが低下しています。サラリーマンだからしょうがない?いや違う!
会社が大きくなり、自分の能力が優れていると勘違いしている典型的な例です。お客様をお客様と考えず「うちだから、その金額で買う。他ではそんな金額で買わないでしょう。少しくらい協力してよ!」恐らくそのような感性かと思われます。
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