2018年04月10日
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解体工事のコンサルティング
埼玉県内にお住まいのビルのオーナーさんより、建替えに伴う既存建物の解体工事のご
相談をいただきました。最寄り駅徒歩2分、昭和40年代後半に建築された鉄骨造5階
建て、延床面積400㎡の建物です。
ハウスメーカーの下請けから出された解体工事見積書を見ても全くわからない~「どうなんでしょうか?」
お見積書を拝見すると‥直感で高い!
内容が細かく書かれており良いのですが素人には皆目わからない文言ばかり。
末尾に記載されている別途工事費用が、
残置物はいいとして杭頭カット費が出ていません。
GLから1Mの杭頭カットは常識だと思うのだけど‥、
それとも杭は専門業者さんで全部撤去させるゆえ省いているの?
であれば確りと見積書に記載しないと駄目ではないのかな‥。
オッ!
目に止まったのが、
安全対策費として約140万円を計上し工期90日の記載。
これは‥
見積書を精査するので1週間お時間ください
あら捜しをする気はありませんが「?」と感じたので、
「すいません。少し精査したいので1週間お時間をいただけますか?」
お客さんのご了承のもと検討に入ることに。
木造の解体は経験もあり、
現地を確認さえすれば、
何を注意し気配りしなければいけないのかおおよそ分かります。
小ぶりとは言え鉄骨造の5階建てゆえ専門家と打ち合わせをすることにしました。
近隣家屋調査費用が抜けている!
専門家と現地を視察。
現地は飲食店が立ち並ぶ商店街を形成、
両サイドの建物は店舗兼専用住宅の5階建て。
「鈴木さん、両サイドの建物も古いから近隣家屋調査はしないと‥」
『確かに後々の事を考えれば調査は絶対にやらないと駄目だね』
ちなみにハウスメーカー下請けから提出された見積もりには計上されていません。
同様の解体が20%安価にできます!
最終的にお客さんに提出する見積り金額は、
大手ハウスメーカー下請けが提出したものより20%安くなりました。
金額にして300万円!
お住いの建て替えなどの場合、
ハウスメーカーに解体もお願いしすると、ペーパーマージンが加わります。
本体工事と切り離して分離発注をお薦めします。
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