ACP(人生会議)ってご存知ですか?
人生会議の普及に先立ち、
人生最終段階における医療やケア、
最前線の現場で起きている今を知る。
西東京市内で活躍される、
ケアマネジャーさんの紹介で、
12日(火)に講演会に参加してきました。
第2回東久留米がんセミナー
主催:鮎川地域共生コミュニティ研究所
後援:東久留米市社会福祉協議会
最後は自宅で‥と考える人の4割が「在宅医療」を実現することは難しいと感じています
20数年前に父を看取りました。
6年前には母を3年前には姉を‥。
家内はヘルパーです。
弟夫婦は共に看護師をしています。
他の人と比べると「死」ということが、
言葉だけでなく身近かもしれません。
父の時代は、
介護保険制度がなく、
入院治療費を賄うために大変でした。
脳梗塞で倒れてから10ヶ月目、
4回の転院を繰り返し最後を迎えました。
70歳を超えても、
働いていた母です。
そんな母でしたが、
洗濯物を取り込む際に転倒、
大腿骨骨折で入院とリハビリで3ヶ月。
あれほど歩くのが速かった母でしたが、
歩くことが困難になりグループホームに入所しました。
在宅医療‥出来ませんでした。
父は最後まで
「家に帰りたい」
そのように言っていました。
12の在宅療養支援診療所を展開する佐々木敦先生
70数名の医師とともに、
4000名の在宅患者を支援されている先生です。
淡々と話される先生ですが、
今まで書いた死亡診断書の数を聞いて、
言葉がありませんでした。
決して綺麗事ではない、
患者さんや家族の苦労を語られました。
大病院のご勤務経験があるからこそ、
その矛盾点も分かっておられる先生です。
がん哲学を提唱される樋野興夫先生
がん哲学外来‥どんなこと?
がんと告知されてから、
あなたが考える
「悩み・不安・思い・願望」などを直に聞いて、
「解消できる道」を一緒に探し
医療の隙間を埋める活動を意味します。
がんを患う本人だけでなく、
支えられている家族の方々、
ご遺族、医療従事者、市民など、
お互いの立場を超えて、
共に寄り添い自由に語り合う場。
全国に170ヶ所あります。
第一人者の樋野先生、
その語り口はとても穏やか、
そしてユーモアたっぷりでした。
正しく女性の心強いミカタのロング朋子さん
乳がんサバイバー。
自らも養育里親として、里子教育に携わりつつ、2014年より予期せぬ妊娠相談や特別養子縁組を行う非営利事業を全国展開、今までに1500人以上の妊娠に悩む女性の相談支援をされています。ご自身が代表を務められる一般社団法人ペアホ-プを通して約130家庭が養子縁組家庭になられています。
講演会後の懇親会でご一緒しました。
お話を聞いて絶句‥凄まじい体験談でした。
この方のどこにそのパワーがあるのか?
頭が下がる想いでいっぱいになりました。
死を身近に考える~よりよい生を考えるため
超高齢社会の日本。
これから多死社会を迎えます。
不動産を携わる立場として、
死ぬ前は「遺産分割」の話?
死んだから「相続」の話?
:
なんだか違和感があります。
相続税を軽減させるためにアパート建築?
多く支払ってしまった相続税を取り戻すには?
違うような気がしてなりません。
「死」に至るまでの、
ご本人やご家族の気持ちになる。
なれることは出来ないのですが‥、
少しでも寄り添うことができればと思っています。
世の中には、
本当に人のために、
頑張る人がいます。
少しでも近づきたい!
そのように強く感じた講演会でした。
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