株式会社スプラッシュ
2017年10月26日
ブログ
朝晩、肌寒くなってきました。トイレでの転倒に気をつけてください!
私の妻は訪問ヘルパーをしています。24日(火曜日)の朝、利用者さんのお宅に訪問したい際の出来事をご紹介します。
Kさん、こんにちは!
いつものように利用者さんのお宅に到着、インターホンを鳴らし声掛けをするも応答なし。こちらの利用者さんはヘルパーが訪問する際は鍵を開けていらっしゃるので、声掛けしながら部屋の中に入りました。部屋はムッとするほどエアコンが効いており、「?」と感じたようです。室内を見回しても利用者さんはいません。
トイレで倒れていた!
脇にあるトイレのドアが開いており、覗きこむと‥頭部をタンク側にして倒れられていました。呼吸を確認しましたが既に停止。ただし、まだ体温を感じられるので蘇生できると判断したようです。
便器と壁に挟まり身体が引き起こせない
心臓マッサージをしなければいけない!そのためには身体をトイレから引き出さないと‥何回も試みたようですが身体がタンクと壁の間に挟まり引き起こせません。止む無く救急隊に通報し到着を待ちます。その間に事業所に連絡し指示を仰ぎました。
救急隊員によりトイレから引き出された利用者さん、その場で心臓マッサージが繰り返されます。自発呼吸はしていませんが、蘇生できると判断され病院に搬送されました。残念ながら昨日の早朝にお亡くなりになったと警察から連絡をいただきました。
住宅等居住場所のころぶ事故が28,797人
東京消防庁が発表する調査「高齢者の日常生活事故発生状況」では、事故住宅等居住場所における高齢者の「ころぶ」事故の発生場所4位がトイレ・洗面所913人。
1位:居室・寝室:19,580人
2位 玄関・勝手口:2,740人
3位 廊下・縁側:1,965人
4位 トイレ・洗面所 913人
5位 台所・調理場・ダイニング 752人
住宅等居住場所における高齢者の「ころぶ」事故の発生場所(平成28年中)
ころぶ事故の発生場所では「住宅等居住場所」が最も多く、次に「道路・交通施設」となっています。「住宅等居住場所」の28,797人を屋内と屋外に分けてみると、屋内での発生が26,400人で9割以上を占めています。また、住宅等の屋内の発生だけで、「ころぶ」事故全体の5割以上を占めています。救急搬送時の初診時程度では軽症が最も多いですが、約4割の高齢者が入院の必要がある中等症(生命の危険はないが、入院の必要があるもの)以上と診断されています。
妻が、この利用者さんを訪問する日は毎週月曜日。「明日は台風で荒れるから、月曜日はキャンセルして火曜日に来てもらえないかなあ」と日曜日の夕方、事業所に連絡があったそうです。Kさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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