新築住宅のお引渡し前に分かった重大なこと
新築住宅を購入された場合、
お引渡し前に必ず行うことが立会い!
売主さん、買主さん、仲介会社営業担当、
三者立ち合いの上で室内の汚れや傷などを確認、
補修を要する場所や是正法などの打合せ作業です。
お引渡し14日ぐらい前を目安に実施します。
簡単に補修できる場合もあれば、
職人さんやメーカー対応になる場合もあるので
時間に余裕を持つ意味での対応です。
トイレに使用された痕跡がある!
お客様の指差す先を見ると…確かに「ある!」
その場にいる売主の営業担当に指摘をすると絶句
「どうしますか?」
「…………………」
「お客さんは○○日に引っ越し予定なんです」
「…………………」
「上司に報告して対応策を示してくださいね」
立会いを始めたばかりでもあり、
他の部分の確認もあるので対応を保留し、
返事待ちとなりました。
営業がクリーニングします!
お客様から電話をいただきました!
『なんだか…クリーニングで済ませようとしているんです』
「分かりました!私が対応しますのでお待ちください」
売主の営業担当者に連絡をすると
「完成物件だから現況有姿、価格交渉にも応じたのだから…」
「いやいや、価格交渉云々は次元が違います。まして現況有姿とは言わない」
「だったら営業でクリーニングということで…」
「はあ?いや交換でしょう!」
「えっ、交換ですか?」
「あなたが買主だったら納得しますか?」
「……………………………………………」
怒られると思い上司に報告していなかった
厳しく言ったので交換になるものと思っていました。
理由は過去のケースでは全て新規交換をしているからです。
2日経ち、3日が経過…
「あの~トイレの件どうなりましたか?」
「それが今、対応を協議していまして」
ピーンときました!
「もしかして上司、お宅の場合は店長に報告していないでしょう」
「えっ」
若く経験の浅い営業担当者のよくあるパターンなのです。
「申し訳ないけど店長に直接連絡しますから…」
「いや~待ってください!もう1日ください」
「ダメです!引渡しに間に合わなくなりますから」
普通ではしませんがコチラから電話を切りました(苦笑)
いったいどういうことですか?
「鈴木さん、いま報告を受けたのですが」
電話を切って10分もしないうちに店長より電話(笑)
事情を説明しお客さんの要望をお伝えしました。
「お客さんは新規交換を望まれているわけですね」
「はいっ、その通りです」
「わかりました!申し訳ありませんが折り返しの連絡にさせてください」
30分後に電話をいただくと
「お待たせして申し訳ありません」
「はいっ」
「明後日の午前中に新規交換させていただきます」
「お客様にはその旨をお伝えください」
「はいっ」
「営業担当の不誠実な対応をお詫びいたします」
至極当たり前の対応をしていただきました
まだ終わらないオチがあった
3日後に店長より電話をいただきました
「トイレは交換しました。工事前と後の写真をメールします」
「すいませんでした、お手数をおかけしまして」
「いいえ、直接お電話いただいてよかったです」
実は…と話す店長の言葉に驚きました!
「犯人が分かったんです」
「えっ、犯人?」
「ええ、営業担当でした」
なぜ報告しなかったと詰問する店長に白状したそうです。
担当営業は
引渡し当日に
買主さんご夫妻の顔見ると
「申し訳ございました」と深々と頭を下げていました。
お客さんの神対応にシビレました!
驚くことに
頭を下げる営業担当者に
「これからは隠しごとをしないようにね」
と奥さまは優しく諭されました。
なんたる対応!
そして、
ご主人さんが
「これからが長いお付き合いだから…」
私シビレました。
言うまでもありません
営業担当者は目をウルウルさせていました。
大変想い出深い
本当に勉強になったお引渡しでした。
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