株式会社スプラッシュ
2017年08月18日
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あきない世傅 金と銀(四)貫流篇 高田郁著 角川春樹事務所
みをつくし料理帖シリーズでヒットを飛ばした高田郁さんの新作「あきない世傅金と銀(四)貫流篇を読みました。今回も期待に応える作品!一気読みし「次はいつでるの?」と次作が待ち遠しい!!
髙田郁さんは漫画原作者だった
時代小説作家としてメジャーとなった高田郁さんは、川富士立夏というペンネームでレコミック誌にて活躍をされていました。2008年に作家デビュー!代表作は「みをつくし料理帖」シリーズ、他に「出世花」、「蓮花の契り=出世花」、「あいー永遠に在りー」、「銀二貫」,などがあります。
みをつくし料理帖シリーズ
通常、時代小説は捕物、武士、殺しといったイメージが題材とされることが多いのですが、みをつくし料理帖は、基本は料理、食べ物のお話。そこに恋愛や人情といった市井の人達の生き様が絡んできます。聴いた話では、高田さんご自身が本で紹介される全ての料理を作ったとか!売れないと言われたにも関わらず大ヒットとなったの背景は、このような地道な作業もあってのことなのでしょう。全十巻、主人公澪の成長は涙なくしては語れません。
あきない世傅 金と銀
時代は江戸中期、場所は大阪天満。呉服商「五鈴屋」が舞台です。主人公の幸が悪戦苦闘しながらもお店を大きくしていくストーリーなのですが‥(ネタバレになるので内容は省略します) 「買うての幸い、売っての幸せ」、入念な取材に基づく時代考証、人情味あふれる物語展開にグイグイと引き込まれること請け合いです。「銀二貫」もそうですが、下手なビジネス書を読むのなら「これを読んだほうがタメになる!」と思っています。現に何人かの知人に薦めました(笑)
商いは、川の流れに似てるんだす
商いは、川の流れに似ているだす。幾つもの流れと合わさって大河になり、やがて海に注ぐ。五鈴屋の商いの川には、初代創業の頃より「買うての幸い、売っての幸せ」という信念が貫かれてますのや。その大事な信念を受け継ぎ、守り通すことは、ひとりだけでは到底無理だす。主筋も奉公人も、皆が心をひとつにせならん。(作品より引用)どうですか~しびれる言葉と感じませんか?
みをつくし料理帖シリーズでは雲外蒼天という言葉に感動しました。意味は「試練を乗り越えていき、努力して乗り越えれば快い青空が望めるという」。雲は、さまざまな障害や悩みを暗示しています。あきない世傅金と銀シリーズ、お薦めです。
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